トルコ・五日目以降

五日目は某別の先輩に昼からスレイマニエの図書館へ。ここの館長のネヴザト・ベイという人がとても日本人に好意的ということもあって、先輩の紹介を経て写本の閲覧や複写を許可してもらえました。とりあえず留学したからには写本の一つでも読まなきゃなあということで、いろいろ調べようと思っていたある歴史書があるのですが、とりあえずそれをカードで探して、二つ写本が所蔵されていることを確認。先輩に手伝ってもらって(ほぼ丸投げ状態)CDへの複写申請をしたのですが、二つあわせて350葉ほどで390新トルコリラ(=約35000円)。結構キツイ額でした。持ち合わせがなかったのでとりあえず申請だけして翌日払うことに。その後スレイマニエのモスクの中でいろいろ話したりしつつ、帰りは雨の降るなか先輩と別れてグランバザールを彷徨い、とくになにも購入することなく帰路につきました。
六日目は朝からスレイマニエで先輩の到着後、支払いを行い、CDができあがってくるまでカードをめくっていたのですが、別タイトルで登録されているものの、同じ内容と思われる写本をもう一つ発見。現物を見せてもらったところ、やはり同じ本で、お金がないので複写は断念しましたが、とりあえず基本的な情報だけは確認してきました。まあトプカプのこともあるのでいずれ再訪したときにでも、というのは甘い考えかもしれませんが。昼過ぎに昼食を取りつつ、再び先輩と歓談。結構久しぶりに会ったこともあって色々なことに話が及んで面白かったです。その後エジプシャン・バザールを目指すもかなり迷い、トイレを求めて入ったショッピングモールでお土産を探すもイマイチピンとこない、ということで時間と気力をかなり消費。エジプシャン・バザールとほとんど一体化しているリュステム・パシャのモスクに行った後はよろよろしながら帰りました。
七日目は泊めてもらっている先輩にアラビア書道の道具を売っている場所を探してもらって、そこである程度のものを購入。その後路面電車をダラダラと終点まで往復するものの、具合が悪くなって帰る。こう書き直してみると自分がヤワなのがよくわかりますな。
八日目は日曜日、でもイサムという図書館にコピーをお願いしていたものを取りに行き、さらに論文を一本コピーしてもらう(ように某先輩に取りはからってもらう)。帰ってきてから荷物などを整理した後、ある留学生の方が用事で先輩の家に来ることになったので、夕食を一緒に食べて、その後いろいろな話を聞きました。なかなかハードな生活をしているようで、大変だなあという感想。でも、皆さん強い人が多いですね。
九日目は最終日で、イスタンブルを一望できるガラタ塔に。でも螺旋階段の軸がズレまくりで平衡感覚を狂わされたり、テラスのところが外側に傾斜していたりと怖い要素満載だったので2、3分で降りてきました。その後新市街のイスティグラール通りをぶらつくもやたらと工事をやっていて微妙。結局普通にタクシムの広場からバスでボスフォラス大橋を渡って終了。ただ、帰りのアタチュルク空港のセキュリティは結構厳しめで、空港に入る時点でもベルトを外さなければならない程でした。時間ギリギリだと大変かもしれません。あとパスポートコントロールを抜けた先の免税ゾーンにはトルコっぽいお土産があまり売ってなくて、若干失敗した感がありました。
カイロの空港に着陸する直前、カイロの町が空気の汚さのために明かりがおぼろげにしか見えなかったのが印象的でした。バスで町まで帰ってきましたが、ほこりっぽさがより強く感じられました。やれやれ。