2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「科学」としての歴史学

「科学」としての歴史学、というものを考えると、 ある基準以上に信頼できると考えられるデータ群に適合するモデルを構築すること あたりに落ち着くのではないだろうか(歴史学だけではないが)。 もうひとつ データレベルでの再現可能性(検証可能性) も必…

二宮宏之「歴史の作法」『歴史を問う 4:歴史はいかに書かれるか』(岩波書店、2004)、pp. 1-57.

最近博論の序論で方法論的なことを書くために歴史学論とかテクスト論とか史料論とか、その辺のものをしょぼしょぼと読んでいるのですが、これはなかなか良かったです。とりわけ目新しいことが書かれているわけではなく、史学概論で語られるようなことではあ…

日本

また微妙にどうでも良いことですが備忘的に。 漢語大詞典には「日本」という項目がない この前何気なく気付いて結構吃驚しました。いや、もしかしたら見方が悪いのかもしれませんが、少なくとも見つかりませんでした。某先生曰く「『漢語』ではないからでは…

小杉泰、林佳世子、東長靖編『イスラーム世界研究マニュアル』(名古屋大学出版会、2008)

まだ購入していませんが店頭で見たところなかなか予想以上にしっかりしたものだという感想です。順当に三浦徹、黒木英充、東長靖編『イスラーム研究ハンドブック』(栄光教育文化研究所、1995)に代わる研究入門になるでしょう。 購入したらもう少し詳しい感…