2009-01-01から1年間の記事一覧

曹操の墓が発見されたとのこと

曹操の陵墓発見 中国河南省、遺骨も出土 - MSN産経ニュース 曹操高陵在河南得到考古确认 - 河南文物網(中国語、出土物の写真多数) 河南“曹操墓”被发现. - 视频 - 优酷视频 - 在线观看 - 河南 “曹操墓” 被发现. 辽宁电视台 辽宁卫视 说天下 091227(ニュー…

終末は続くよどこまでも

最近映画の宣伝絡みでよく耳にする「2012年人類滅亡説」ですが、人類がここ数千年、ことあるごとにこの世の終わりが近いと考えてきたことは確かです。 以下、ナショナル・ジオグラフィックのサイトの記事を(一つ一つの記事は簡単な紹介です)。 終末予言の…

DAWN.COM | World | Afghans burn Obama effigy, accuse US troops of sacrilege

KABUL: Furious Afghans torched an effigy of US President Barack Obama and hurled stones at police on Sunday during a mass protest over allegations that western troops set fire to a copy of the holy Quran. A crowd of around 1,000 demonstrat…

研究関係カレンダ

最近GoogleカレンダにMLなどで流れてくる研究会情報を集約するようにしています。 研究関連(札幌近郊) 学会・研究会(国内) 情報の確実性に責任は持てませんが、公開していますので、使い道のある方はご利用下さい。

人文系新刊書紹介サイト

人文書(専門書の新刊書のご案内)もしかしたら超有名サイトなのかもしれないのですが、まったく知らなかったのでご紹介。人文系の新刊をかなり詳しく紹介しているサイトです。新刊紹介はジャンル分けされていてみやすいですし、朝日・読売・日経の書評にど…

五十嵐修『地上の夢 キリスト教帝国:カール大帝の<ヨーロッパ>』(講談社選書メチエ224、2001)

少し前にフランク帝国を研究している人にあったこともあり、自分の研究している時代と比較的近いということに気付いて読んでみました。 カール大帝が多くの場面でキリスト教的な意義付けによって行動していたと描かれているんですが、あまりそういうイメージ…

小島道裕『信長とは何か』(講談社選書メチエ356、2006年)

明治以降の日本の軍部は、数において劣る信長が勝った桶狭間の合戦を、小国日本が列強と対決する際の都合のよい史実として重視した。そして「迂回・奇襲」という、事実ではない創作された作戦と「勝因」を教訓として活用し、同様の作戦を安易に立案し、かえ…

井野瀬久美恵『大英帝国という経験』(講談社、興亡の世界史16、2007年)

それゆえに、アメリカ喪失の経験は、帝国という空間統治についていくつかの教訓を残すことになった。第一に、「イギリス人」としての共感を植民地に求めないこと。第二に、ウェストミンスタ議会を核とする枠組みに植民地を組み込むことは賢明ではないという…

ジェフリー・パーカー『長篠合戦の世界史―ヨーロッパ軍事革命の衝撃1500~1800年』(同文舘出版、1995年、原著は1988年)

読了。近世ヨーロッパにおいて軍事技術がどのような道をたどって革新されたか、ひいては近代に他地域を圧倒することになった軍事力の背景がどのようにして形成されたかを描いた一冊。この方面にはやや疎いこともあり、かなり新鮮に読めた。 なによりも、銃や…

ロイ・ポーター著、見市雅俊訳『啓蒙主義』(岩波書店、ヨーロッパ史入門、2004)

原著は2001年。"Enlightment"(=啓蒙)と呼ばれる営為を担ったPhilosophesと自称する人々についての研究を整理し、紹介したもの。 第七章における「運動か、それとも心性か」という問いの立て方には考えさせられた。筆者が最近考えている初期イスラーム時代…

ウィリアム・ドイル著、福井憲彦訳『アンシャン・レジーム』(岩波書店、ヨーロッパ史入門、2004)

原著は2001年。フランス革命の前段階に存在したとされる「旧体制」がいかなるものであったか、いかなるものとして考えられてきたか、ということに関する研究をまとめてわかりやすく整理したもの。 同じ対象が、それぞれの時代背景、思想背景、研究視角などに…

熱血人文系院生/研究者十家訓

一、命がけで書け 一、限界を超えて書け 一、夢を見て書け 一、自信をもって書け 一、思い切って書け 一、喰うのを忘れて書け 一、よく寝てから書け 一、明日も書け 一、最後まで書け 一、失敗したら新しいのを書け 島本和彦の『アオイホノオ』の巻末の『吼…

イラン情勢

書かれていることがすべて事実かどうか確認はできませんが、昨日の出来事の流れと写真などをある程度まとまって見られるサイト http://shooresh1917.blogspot.com/2009/06/minute-by-minute-with-revolution.html youtubeやfacebookにはもっと悲惨な状況の動…

イラン情勢

連日Twitterを中心に追っかけていますが、今日ハメネイが選挙の不正/やり直しを全面否定したことで、明日のデモはかなり緊迫した情勢になりそうです。もしかしたら大規模な事件となるかもしれません。 これまでの経過は産經新聞の2009/06/14の記事から今日…

イランひっくり返るかも(6/16 2:51現在/日本時間)

今現在、大統領選挙の不正疑惑を巡って大規模なデモがテヘランを中心に、イラン各地で行われているようです。BBCを初めとするメディアも報道してはいますが、イラン政府による外国メディアの規制にかかって思うような報道はできておらず、Twitterでの現地か…

アラン・ソーカル&ジャン・ブリクモン『「知」の欺瞞:ポストモダン思想における科学の濫用』(岩波書店、2000)

読了。読んで良かったと思える一冊でした。数学や物理学の概念がいかに「ポストモダン」思想の中で、意味のない形で使われているかを例示したもので、主に取り上げられているのは、ラカン、クリステヴァ、イリガライ、ラトゥール、ボードリヤール、ドゥルー…

聴いているポッドキャスト

iPod導入直後はいろいろ聴いていましたが、自然と収斂されてきました。 BBC 4: Best of Today 初めはNews Podを聴いていたが、長すぎてなかなか全部聴けないのでこちらに移行。イギリスローカルの話題も多いが、一応標準ということで。Stuff You Should Know…

倉西裕子『「記紀」はいかにして成立したか』(講談社選書メチエ301、2004)

読了。日本書紀と古事記の成立/編纂過程を、紀伝体/天と地という観点から考察したもの。ある時期において天皇は祭祀を司るもので、皇太子は単純な世継ぎではなく「治天下の権」を持つ、すなわち実際的な政務を取り仕切るものであったという仮説はなかなか…

浜田寿美男『取調室の心理学』(平凡社新書226、2004)

読了。上の本と同じ著者。自白だけでなく、証言の記憶の変容や、知的障害を持つ人に対する取調官の誘導などの事例を挙げている。実は読み始めたのはこちらが先で、もともと研究に関わる関心から記憶関係の本を見ていたところで見つけた一冊。 これを読んで最…

浜田寿美男『自白の心理学』(岩波新書新赤721、2001)

読了。無実の罪でとらわれた人たちが、いかにして虚偽の自白を行うに至るかを描いた一冊。自白調書を心理学的な観点から読み込むことによって、「自白の変遷」や「無知の暴露」を手がかりに冤罪を晴らそうという試みが記されている。 こいつが犯人にちがいな…

羽田正『東インド会社とアジアの海』(興亡の世界史15、講談社、2007年)

ポルトガル人のインド洋への進出の理由として真っ先にあげられるのが、胡椒や香辛料の獲得である。ヨーロッパの人々は、食肉の保存と保存の悪い食肉の味付けのために胡椒や香辛料を必要としていたというのである。しかし、最近翻訳の出た『食の歴史』の編者…

イランで石打ち刑執行 姦通罪の男性に(MSN産経ニュース)

イラン司法府のジャムシディ報道官は5日、北部ラシュトで姦通(かんつう)罪に問われた男性1人に対し、石打ちによる死刑が3月中旬までに執行されたことを確認した。ロイター通信などが伝えた。一部のイランメディアは男性が30歳の公務員で、刑務所内で…

DVDに録画したドキュメンタリーリスト(備忘用)

『混迷するイラク』(アメリカ・2003) 『イラク 混迷の中を生きる』(NHK・2004) 『イラクの子 ふたりのアリの悲劇』(イギリス・2003) 『イラク救援資金はどこへ行った』(フランス・2009) 『ジハードの変遷(Age of Terror: The Paris Plot)』(イギ…

イラン・イスラム革命の写真など

Slideshow: Iranian revolution 1979(BBC) 三十周年ということでいろいろなところで特集されていますが、当時を知らないものとしては写真はリアリティを感じさせます。男はみんな洋風の恰好をしているのが意外といえば意外でした。女性もおそらく中は洋服…

ウラジミール・プロップ『昔話の形態学』(白馬書房、1987年、原著1928年)

有名ですが。ロシアの「魔法昔話」をその物語中に存在する機能によって分解・整理すると、すべての話のひな形となる構造が見出される、という研究。レヴィ・ストロースが取り上げたために有名になった、という話も有名。現代から見て批判はあるにしても、非…

Jacob Lassner, The Middle East Rememberd: Forged Identities, Competing Narratives, Contested Spaces, The University of Michigan Press, 2000

Chapter 1 - Reckoning Time, Recording History: The Formation of Historical Consciousness in the Medieval Near East A - Ta'rikh: From Reckoning Time to History and Histriography B - Historical Time, Historical Consciousness C - Muslim Histo…

伊藤正敏『寺社勢力の中世 ―無縁・有縁・移民』(ちくま新書734、2008年)

一般的な日本の中世像に大幅な修正を迫る一冊。編纂者による編纂を経たナラティヴ史料ではなく、文書や日記というより生の史料を用いて、無縁所としての寺社の実態を描き、その様相こそが中世を中世たらしめているものであると喝破する。 語り口がやや強めな…

小松久男『イブラヒム、日本への旅』(刀水書房、2008年)

1857年に西シベリアで生まれたトルコ系のムスリム、イブラーヒームの生涯と彼の旅を描いた一冊。汎イスラーム主義の立場から、ヨーロッパの帝国主義を批判し、「イスラームの統一」やイスラームの旗のもとでのアジアの連帯を唱え続けた人物の一代記になって…