2009-08-02から1日間の記事一覧

小島道裕『信長とは何か』(講談社選書メチエ356、2006年)

明治以降の日本の軍部は、数において劣る信長が勝った桶狭間の合戦を、小国日本が列強と対決する際の都合のよい史実として重視した。そして「迂回・奇襲」という、事実ではない創作された作戦と「勝因」を教訓として活用し、同様の作戦を安易に立案し、かえ…