2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

この時期、気温が上がると

道に羽虫が大量発生します。朝はいいんですが、昼頃からもう歩きたくないくらいです。正直ニカーブ(目を除いて体全体を覆うような服)がほしいと思うくらいです。日陰ではあまり発生しないので、遠回りしても日陰を通って帰ってきました。ほんと、虫だけは…

三方一両損

出典など詳しいことは知らないのですが、大岡裁きの一つとして有名な「三方一両損」の話があります。最近ふと浮かんだんですけれども、この話は実は昔は一両を半分に割るという概念がなかったことを示しているのではないかと思っているのですが、どうなんで…

櫻井義秀『「カルト」を問い直す−−信教の自由というリスク』(ISBN:4121502019)

読了。面白い、というか、いろいろ考えさせられる本でした。非常に難しく、語りにくい問題です。僕の立場からは、著者はバランス良くあまり偏ることなく書いていると思いました。 こちらでの生活や僕の研究における問題関心なども絡めて、いろいろ書きたいこ…

恐怖体験

こちらで「お前はムスリムか?」と聞かれることは良くあることなのだが、「ムスリムか?それともカーフィルか?」と聞かれたのは初めてだった。カーフィルというのは、イスラームという正しい信仰を持たない人というような意味で、非常に攻撃的な言葉。語弊…

Cairo International Bookfair

毎年恒例のブックフェアですが、三回目の参戦ということで、正直あまりモチベーションが高くない状態でした。まあ他の要因も色々混ざってやる気が出ていなかったんですが、昨日参戦三日目にしてようやくテンションが以前の自分、ブックフェアが楽しくて仕方…

ゴールデンボウル

という名前のドラマが昔あって、結構面白かったことはさておき、昨日当日のチケットを求めて彷徨っていた途中で、カイロスタディアムの裏手にボウリング場を発見。聞いてみたら入場5ポンド、1ゲーム7ポンド(正確な数字ではないと思いますがオーダーはあ…

a little hard

結構濃ゆい一日でした。朝からブックフェアに行き、昼はそれを抜けてアフリカネーションズカップを見に行き(後半しか見れませんでしたが)、夜は呼ばれて英語が共通言語のホームパーティー的なものに行ってきました。ブックフェアとサッカーの話は後日改め…

今日、多分初めてスピーカを通していない肉声のアザーンを聞きました。結構良い声してました。割れまくってるスピーカの音より全然良いですね。あれならそんなにうるさく思いません。

イラクで捕まって解放された考古学者の話

去年の12/19付けの記事で若干センチメンタルなことを書きましたが、たまたま機会があってドイツ在住の方に話を聞いたら、この件はかなりよくわからない話、議論が起こった話だそうです。どうもこの当人は大学などで職を持っている考古学者というわけではない…

羽田正『イスラーム世界の創造』(東京大学出版会、2005年、ISBN:4130130439)

物凄く時代遅れなきもしますが、飛行機の中で読了。面白い本でした。 簡単に言うと、巷に氾濫している「イスラム世界」あるいは「イスラーム世界」という概念は甚だ曖昧かつ主観的なもので、定義することが困難であるとともに、実は十八世紀に「ヨーロッパ」…

鈴木公雄『銭の考古学』(吉川弘文館、2002年、ISBN:4642055401)

前々から読もうと思っていてまだ読んでいなかったものを読了。以前読んだ、三宅俊彦『中国の埋められた銭貨』と同様のアプローチ(まあこちらが先ですけども)で、主に一括出土銭の分析を通じて、日本の古代から中世、近世に至る貨幣史を再構築しようとして…