ウィリアム・ドイル著、福井憲彦訳『アンシャン・レジーム』(岩波書店、ヨーロッパ史入門、2004)

原著は2001年。フランス革命の前段階に存在したとされる「旧体制」がいかなるものであったか、いかなるものとして考えられてきたか、ということに関する研究をまとめてわかりやすく整理したもの。
同じ対象が、それぞれの時代背景、思想背景、研究視角などによっていかに相反する像を持つものとして描かれてきたかの実例が示されていて勉強になる。