ロイ・ポーター著、見市雅俊訳『啓蒙主義』(岩波書店、ヨーロッパ史入門、2004)

原著は2001年。"Enlightment"(=啓蒙)と呼ばれる営為を担ったPhilosophesと自称する人々についての研究を整理し、紹介したもの。
第七章における「運動か、それとも心性か」という問いの立て方には考えさせられた。筆者が最近考えている初期イスラーム時代における伝承主義と理性主義の相克のあたりの話についても、この問いは重要な問いとなるように思う。