五十嵐修『地上の夢 キリスト教帝国:カール大帝の<ヨーロッパ>』(講談社選書メチエ224、2001)

少し前にフランク帝国を研究している人にあったこともあり、自分の研究している時代と比較的近いということに気付いて読んでみました。
カール大帝が多くの場面でキリスト教的な意義付けによって行動していたと描かれているんですが、あまりそういうイメージがなかったので吃驚しました。ただし、基づく史料を書いたのが教会関係者だからそういう風に描かれているという可能性はなくはないように思います。
ただいずれにせよこのあたりの時代が、一神教帝国分立の時代と言えるのは確かでしょう。