独裁者ランキング

微妙に面白い記事があったのでとりあえず紹介がてらに。

The World's Worst Dictators 2007(parade.com)
http://www.parade.com/articles/editions/2007/edition_02-11-2007/Dictators
(via 雑記@史華堂

2007年の独裁者番付ワースト20を選ぶという企画。一応閲覧者による投票の形を取ってますが、あそこについている順番が、もとになるデータを作ったNGOなんかのランク付けと考えていいんだと思います。
我らが大統領も十八位にランクイン。大統領選挙が有名無実であること、拷問の存在、未だに戒厳令がしかれていて望むものを自由に誰でも逮捕できること、などが挙げられています。
一位の人は日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、去年あたりにはエジプトにも大量の難民が流れ込んできていたりして、この近辺ではかなり関心度の高い問題です。スーダンに関する国際的な発言はたびたびあるんですが、あまり大事にはなってきません。最近では中国の影響力が増大しているらしいので今後の動きが気になるところです。
二位はおなじみの将軍様。特に言うことはありません。
三位は初登場(多分)。これまで出てきてなかったのは大統領がハータミーでそれなりに穏健路線を取っていたからでしょうか。まあアフマディネジャードは明らかに独裁者ではないのでその点はいいとしても、大統領が変わって核問題が出てきたから急に独裁者にリストアップするのは若干違和感を感じます。
四位もおなじみの国家主席です。まあでもこの人自身が独裁者かと言われると別にそうではないような。別に前の人を倒して(あるいは前の人が倒れたので)出てきたわけでもないので。あとこの人を降ろそうと思ったらできる人はいそうな気もしますし。まあでも国家としては一党独裁独裁国家に近いと思います。人権とか選挙とかそういう面を考えると。
五位はなかなか意外な王様。確かにほぼ完全な独裁国家ですね。国際的非難を受ける立場(特にアメリカや欧州からの)にいないというだけで印象はかなり違うということがわかります。この国の場合はやはり女性の人権という点が大きいでしょう。いろいろ嫌な話も聞きますし。
後はまあ見ていただくとしまして、一番「ほう」と思ったのは20位の某有名諜報機関出身の方。前年まで10位までだったのに、今年20人リストアップしたのは、この人をさり気なく入れたかったからなんじゃないかと思ってしまいます。
ちなみに、

dictator: a ruler who has complete power over a country, especially one who has gained it using military force
(OXFORD現代英英辞典より)

ということで。