論文を書くための環境

今まで僕は基本的にはMACOS9+NisusWriter+Jaghbub(アラビア文字ラテン文字転写フォント)という環境で論文や自分のための資料を書いてきました。しかしここに二年ほどの間に、上記の環境を動かし続けることに微妙に無理が出てきました。もちろん、自宅環境では問題なく動くのですが、例えば今使っているOSX/OS9デュアルブート(真の意味でそうなのかよくわかりませんが)のibookが壊れたとき、OS9環境で作ってきた資料の再利用にはかなりの困難を伴うのではないかと思っています。また、OS9に対応するプリンタドライバの供給も徐々に消えていくでしょう。再利用ができない資料を作るのは、多くのものの浪費です。
それでいろいろ次の環境を探していたのですが、昨日・今日とpLaTeX+Babel+ArabTexのシステムのインストールと実験をやっていました。理系ではLaTeXでの論文作成は常識のようですが、アラビア語転写も利用可能だとは知りませんでした。日本の中東研究関連の人たちの中で使っている人も何人かいるようで(google氏の言うところによれば)、今回テスト的に使ってみて悪くない感触を得ました。ですので、研究ノート的な短いものをひとつ上記のTeX環境で作ってみて、特に問題がないようであれば本格的にその環境に移行することになると思います。
また、BibTexというものもあって、WEB上の解説なんかを読むと、文献管理が非常に楽にできる雰囲気がしているのですが、果たしてこれが上記の多言語共存環境でまともに動いてくれるのか、というところには若干の疑問があります。なんとかなるとは思うんですが。
ということで、しばらくはこれで遊べそうです。久々にソース的なもの(決してちゃんとしたソースではないですが)を書いて、普段とは違う部分の脳を動かしている感じがして、やっている間はやたらとテンションがあがっています。
もうちょっといろいろ見えてきたら、先達のサイトを含めて、もう少し詳しく紹介してみたいと思います。