2007-06-18から1日間の記事一覧

加藤隆『新約聖書はなぜギリシア語で書かれたか』(大修館書店、1999年)

読了。タイトルとは関係ないところで新約聖書の写本校訂について書かれた部分が興味深かったです。こういう聖書学の成果が他の歴史的文献にも援用されてきたのは確かですが、現時点で未だに聖書学がこういう史料批判的な点において先頭を走り続けているのか…

加藤隆『「新約聖書」の誕生』(講談社選書メチエ163、1999年)

読了。基本的には新約聖書が成立するまでの三百年間の動きを解説したもの。あまり知らない分野なので、基礎知識の補充という意味では非常に参考になった。 中でも主の兄弟ヤコブなる人物の存在はまったく知らなかったので、興味深かった。彼はイエスの血縁で…