加藤隆『新約聖書はなぜギリシア語で書かれたか』(大修館書店、1999年)

読了。タイトルとは関係ないところで新約聖書の写本校訂について書かれた部分が興味深かったです。こういう聖書学の成果が他の歴史的文献にも援用されてきたのは確かですが、現時点で未だに聖書学がこういう史料批判的な点において先頭を走り続けているのかどうかが気になるところです。