2008-04-02から1日間の記事一覧

町田健『ソシュールと言語学――コトバはなぜ通じるのか』(講談社現代新書1763、2004)

一応抑えておきたかったソシュール。普通は解説本よりもその人自身が書いたものを読みたいと思う方なのだが、ソシュールには言語学一般に関するまとまった主著がなく、講義録という形でしか残っていないため、とりあえず目についた新書を読んでみた。 作者の…

井上浩一『生き残った帝国ビザンティン』(講談社学術文庫1866、2008)

原本の出版は1990年。ビザンツ帝国の全体を見通すような本をこれまで読んでいなかったが、手頃な本が出たのでこれを機に(僕の知っているビザンツ通史はどれもこれも辞典並みの大きさのものしかなかったので)。 基本的には各時代を代表する皇帝の伝記的記述…