ターハー・フセイン著、池田修訳『不幸の樹』(河出書房新社、1978、ISBN:4309601812)

読了。なんというか、いわゆる「中世的エジプト」から「近代的エジプト」に移ってゆく過程とそこに生じる様々な問題を、あるひとつの家族を中心に描いた作品、でしょうか。まあそれだけではないんですけども。
どうもまったく登場人物に共感できませんでした。とにかく行動原理がまったく僕の考えるものと違うので・・・。
結局史料としてはともかく、娯楽用としてはあまり適してないのかなあ、という感想です。