雑記

最近のこと

現在、比較的締め切りギリギリで論文を書いているのですが、ここ一週間ほどは二日に一度完徹するという狂乱ぶりです。三十になったとはいえまだまだ気力体力時の運が尽きていないということでしょうか。まあ締め切りまでに仕上がるかは微妙きわまりないので…

博物館からの盗難

ロシアの美術館で収蔵品16万点紛失 500館調査(asahi.com) ロシア政府の文化財保存委員会は17日、国内の美術館や博物館に対する調査で約16万点もの収蔵品が紛失していることがわかったと発表した。「きわめて憂慮すべき事態だ」としている。 調査…

ヨルダンへ

明日から十日間ほどヨルダンへ行ってきます。主要な目的はエジプトの異様な暑さを避けることと、ヤルムーク大学を訪ねて色々見てくること、それとヨルダンに点在するウマイヤ朝期の遺跡などを見て回ることです。シリアにも行きたいのですがヴィザが国境で出…

論文を書くための環境

今まで僕は基本的にはMACOS9+NisusWriter+Jaghbub(アラビア文字のラテン文字転写フォント)という環境で論文や自分のための資料を書いてきました。しかしここに二年ほどの間に、上記の環境を動かし続けることに微妙に無理が出てきました。もちろん、自宅環…

博論

今朝シャワーを浴びていた時、「これで博論はいけるな」という題名を思いつきました。 でもこういう閃きは既に博士課程に入ってから三度目です(笑)多分今回のも上手く行かないんだろうなあと夜になった今は思っています。

「宗教は民衆の阿片である」再考

「再考」というほどたいしたものではないんですが、以前「『宗教は民衆の阿片である』?」という題名で、レジス・ドブレがマルクスのこの言葉は、阿片中毒者と修道士についての無知を露呈していると書いていることについて、書きました。僕は彼の指摘に感銘…

独裁者ランキング

微妙に面白い記事があったのでとりあえず紹介がてらに。 The World's Worst Dictators 2007(parade.com) http://www.parade.com/articles/editions/2007/edition_02-11-2007/Dictators (via 雑記@史華堂) 2007年の独裁者番付ワースト20を選ぶという企画…

トルクメニスタンブログの紹介

終身大統領が死んでいろいろ変わりはじめた(らしい)トルクメニスタンですが、以前からチェックしていたトルクメニスタンに関するニュースを載せているブログを。 トルクメニスタン http://turkmenistan.ameblo.jp/ 今後どういう方向に向かっていくかわかり…

はてなrssリーダー試用中

いろいろやってみて全文が見れないことに若干のストレスを感じましたので、せめて自分のところはと思い、あわてて全文にしておきました。まあでもしばらくはアンテナの方が主力でしょう。一応参考までに見つけた記事。 RSSフィード,部分配信から全文配信に…

どれくらい重要なニュースなのかわかりませんが

エジプトのムフティーが女性の大統領職就任を認める(元はアラビア語。訳すのはしんどいのでリンクだけ。でも探せば英語ソースもあると思いますが。) もちろんそういう自体が出来しているわけではなく、可能性としての話ですが。 ただ興味を引かれたのは、…

文字/エクリチュールに関する文明間比較

別の所でも書いたが最近仲正昌樹『「分かりやすさ」の罠−アイロニカルな批評宣言』(ISBN:4480063021)を読んだ。その中で若干研究的に興味のある部分があったので備忘的に。 その本の中でプラトン/ソクラテスにおける「話し言葉の書き言葉に対する優位」が…

スーパーの野菜調達、中国以外を拡大・残留農薬規制強化で(NIKKEI NET)

という記事なんですが。 全国に約400店を構える神戸物産は来春、エジプトから冷凍野菜の調達を始める。年内にも資本金1億円程度でエジプトに全額出資の現地法人を設立。3150万平方メートルの農場を取得する。栽培する作物はホウレンソウやカボチャ、ジャガイ…

劉傑、楊大慶、三谷博(編)『国境を越える歴史認識−−日中対話の試み』東京大学出版社、2006(ISBN:4130230530)に関するコメントについての若干の補足

2006/07/20に書かれたsean97さんの日記で紹介されていた本です。sean97さんの評を読むかぎり、非常に面白そうな内容で、是非とも読んでみたいと思いました。ただ、sean97さんの引用している部分でよくわからない(腑に落ちない)部分があったので、当該の日…

今日の挫折と限界

今までずっと「外国語をしゃべる」のが苦手だと思っていたが、最近「日本語をしゃべる能力も全然高くない」ことに気付いてしまいました。そんな28の夏。限界。 まあでも日本語もテレビで憶えたみたいなとこもあるから、こっちでも鬼のようにテレビ見てりゃい…

思考メモ

・遺伝子の比喩でイスラームを説明してみると面白いかもしれない。

思考メモ

・ムハンマドは宗教者であるということを除けばかなりの現実主義者。 ・今後イスラームが世界情勢の中で負のイメージを付されずに語られることがあるならば、それは現在のウラマーの権威をすべて否定した上で、(現在のいわゆる原理主義的な潮流ではなく)世…

現状

イスラエル−パレスチナ−レバノンに関しては今のところ書くのは難しい状態です。速攻でエジプトに飛び火することはないと思いますが、長引くとややこしいことになってしまうかもしれません。留学先をレバノンやシリアではなくエジプトにしたのは、ある意味で…

ドイツ語文法一応終了

一応一通りやりました。W杯開幕とほぼ同じくらいに始めたはずなので、一ヶ月半くらいでしょうか。 今後は研究書を読み進めつつ、単語や表現を増やしていくということくらいですかね。とりあえず読むのはTilman Nagel, Rechtleitung und Kalifat: Versuch ub…

das Deutsch

今年のうちにドイツに調査+観光で二三週間行ってこようと思っているので、今ドイツ語をやっています。これまでも無理矢理単語を繋げて論文を読んだりはしていたのですが、一から文法をやっています。使っている文法書は大岩信太郎『よくわかるドイツ文法』…

孫悟空がお釈迦様になるということ

相も変わらず西遊記の話。以下ネタバレなので畳んでおきます。

香取慎吾版西遊記における猪八戒の進展

香取慎吾版西遊記の第九巻で、猪八戒自身が「自分の両親や家族はすべて猪(イノシシ)だが、自分だけはなぜか豚(ブタ)として生まれた」ということを言う場面がありました。僕はこんな話聞いたことがなかったのですが、これって新しい考えでしょうかね? 一…

URLメモ

テュービンゲン大学東洋学講座 http://www.uni-tuebingen.de/orientsem/download.htm 付属イスラーム古銭学研究所 http://www.uni-tuebingen.de/orientsem/fint/fint1.html Gaubeがまだ生きているほど若い人だと思ってませんでした。しかし凄いメンツだ。

西遊記

たまたま送ってもらった香取慎吾版西遊記を見ていたんですが、時代考証に「気賀澤保規」という名前が。論文を読んだことのある先生の名前がひょんなところで出てくると結構新鮮に驚いてしまいます。 というかこのドラマ、時代考証なんてしてんのか?追記:全…

一応こちらにも

明日への活力150%減(当社比)。

思考メモ

ふと思いついたこと。終末思想と輪廻転生思想ではどちらが世の中に役立つのだろう。定量的に分析することは多分不可能だけれど、いろいろなケースで考えてみると面白いかもしれない。まあイメージとしては終末思想の方が一度きりの人生を正しく生きることが…

今後の予定

ヨルダンはアンマンで世界中東学会があって、日本人もパネルを出し、大挙して訪れるようで、エジプトからも留学生が何人か行くみたいですが。 僕は行きません。

若干アレな感じ

院生の留学生の一人が一時帰国することに。なんか「帰る」という選択肢を見せられると無性に帰りたくなるなあ。 シャワーからお湯が出る瞬間を切望しつつ、youtubeでサッカー日本代表の映像をちょろちょろ見つつ、次の御飯は何にしようか悩みつつ、それでも…

夏目漱石「道楽と職業」

で、版権・著作権切れの文章というのがウェブ上に散在していることに気が付き、日本語のものを探してみたのですが、「青空文庫」が日本近代の作家に関してはある程度まで充実しています。で、表題の夏目漱石の講演を起こしたものを読んでみました。 彼は主に…

Malaysia considers Islam in space(BBC)

某巨大掲示板のニュース版のあたりから訳を拾ってきました。 マレーシアが「宇宙でのイスラム教」について考える Malaysia considers Islam in space --- 宇宙でのイスラム教と生活はどうなる?イスラム教徒が直面した問題に答えようと2日間の協議がマレーシ…

エジプトと日本

エジプトと日本って、西欧を中心に置いてみると、正反対の方向にあるのかもしれない、という考えがふとよぎった午後十一時。 追記:言い方があまり良くないので補足。西欧における価値観・考え方のうち、日本とエジプトはそれぞれ別の物一つを西欧と共有して…